『あなたはひとりぼっちじゃない』 アダム・ヘイズリット
精神に問題がある人が世間とそれなりな距離感で生きていけるのも、孤立してしまうのも、それはわずかな違いでしかない。彼はちょっと変だけど共存して行けると思われるのか、なるべく近寄りたくないと思われるのか、それは相手次第。
相手がどんな人なのか、どんな考えをしているのかを理解できるかは二の次で、そういう人がいると認められる気持ちがあれば、共存していくのは特に難しいことではない。
この本に収められた物語には、ゲイの人、精神に問題がある人、が何人も登場している。廻りの人たちの困惑が、彼らを更に困惑させてしまう。
でも、ちょっとしたキッカケで共感を持つことができれば、お互いにおだやかな気持ちで過ごしていくことができる。
この本の原題の「You are not a staranger here」は、実にステキな表現だと思う。あなたはヨソモノではない。あなたはちょっと変わっているだけなんですよ。誰だって少しずつ変わっているんだから、気にしなくていいんですよ。って気持ちになる。
それこそが、みんなが幸せに生きていけるキーワードなのだと思う。
1413冊目(今年71冊目)☆☆☆☆☆
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