『すごいイノベーター70人のアイデア』 ポール・スローン
ガリレオ・ガリレイ、モーツァルト、ジョナサン・スウィフトなど歴史上の人物から、マドンナやイーロン・マスクなどの現代の人まで、70人のイノベーターの功績を、それぞれ5分で読めるようにまとめています。
それぞれ、独自の才能やアイデアを持っていますが、それだけじゃないというところが面白いです。1人で頑張るという人もいますけど、自分1人でできることには限りがあるから他人の力を最大限利用しようと考える人の方が成功する確率は高いようですね。
1つのことをコツコツずっと続けるのが名人だという考え方もありますけど、逆に変わり続けることでトップの座を維持し続けてきた人もいます。マイルス・デイヴィスやデビット・ボウイ、マドンナは、そういうスタイルの人たちです。
そして、これまでの概念をひっくり返すことが成功につながった人たちもいます。少額融資のグラミン銀行を作ったムハマド・ユヌス。芸術的絵画という概念を変えてしまったロイ・リキテンスタイン。他人がやっていないことを追求し続けるということもイノベーターの生き方なのです。
イノベーターそれぞれのアイデアの捕まえ方は、ホントにバラバラ。いろんなやり方、考え方があるんですね。最初はちょっとした好奇心、ちょっとした偶然、そこからアイデアを見つけだせるかどうか?それを突き詰められるか?
イノベーターになる可能性は誰にもあるし、アイデアの元は至る所に転がっているのだということが、この本に集められています。暇なときにパラパラとこの本を開くことで、何かヒントになることが見つかるかもしれません。
この本は 書評サイト 「本が好き!」 より提供して頂きました。どうもありがとうございました。
1419冊目(今年77冊目)☆☆☆☆☆
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