『アタマがみるみるシャープになる! 脳の強化書』 加藤俊徳
脳は歳とともに衰えていくものという考え方は、決して正しいものではないそうです。もちろん、劣化していく部分もありますけど、それ以上に楽をさせているから衰えてしまうのだと言えそうです。
長く生きていると、いろんな経験値が蓄積されます。それは知恵としては大事なものだけど、それしかないと思い込みがちなのです。実は他の方法もあるし、勘違いしていることもあるし、単にできないと思い込んでるだけということがたくさんあるのです。
それとは別に、不得意な分野というのもあります。文字を読めば理解できるけど、耳から入る情報を取り込むのが不得意であるとか、分かっているけれど言葉にするのが不得意とか。
様々なトレーニング方法がこの本で紹介されていますが、簡単で面白そうだなと思ったのは「手書きで日記を書く」というものです。それも、ボールペンではなく鉛筆や万年筆で書くといいというのです。こういう筆記用具だと、タッチによって文字の感じが違ってきます。その微妙な差を感じるのが良いというのです。もちろん、文字を手で書くことによって記憶に残るというのも大事なファクターです。
耳で聞くことが不得意な人にお勧めは、日常生活の中でラジオを聞くことです。ラジオでは、次にどんな内容の話が展開されるか分かりません。それを聞くというトレーニングは想像以上に効果的だというのです。
脳は鍛えれば一生育っていくという著者の言葉を信じて、脳を鍛えていきましょう!
1422冊目(今年80冊目)☆☆☆☆
« 『小説 図書館の主 塔の下のライブラリアン』 真堂樹 | トップページ | 『激動東京五輪1964』 大沢在昌 ほか »
「心・脳・身体」カテゴリの記事
- 『アリエリー教授の「行動経済学」入門』 ダン・アリエリー(2021.02.02)
- 『モヤモヤそうだんクリニック』 池谷裕二 ヨシタケシンスケ(2021.01.18)
- 『皮膚は「心」を持っていた!』 山口創(2021.01.10)
- 『歩く江戸の旅人たち』 谷釜尋徳(2020.09.06)
- 『私とは何か 「個人」から「分人」へ』 平野啓一郎(2020.08.08)
「日本の作家 か行」カテゴリの記事
- 『走れ!移動図書館』 鎌倉幸子(2021.03.01)
- 『コルビュジエさんのつくりたかった美術館』 五十川藍子 金子ともこ(2021.02.09)
- 『時が止まった部屋 遺品整理人がミニチュアで伝える孤独死のはなし』 小島美羽(2021.01.16)
- 『約束の猫』 村上早紀+げみ(2020.11.29)
- 『定価のない本』 門井慶喜(2020.10.20)
« 『小説 図書館の主 塔の下のライブラリアン』 真堂樹 | トップページ | 『激動東京五輪1964』 大沢在昌 ほか »
コメント