『ぼくがスカートをはく日』 エイミ・ポロンスキー
ぼく、グレイソンは12歳の男の子、でも自分が男の子だということが嫌でしょうがない。どうしてスカートをはいちゃいけないの?ピンクのシャツを着ちゃいけないの?その理由が分からない。でも、そんなことをしたらみんなから変な目で見られるから、自分の頭の中でだけきれいな色の服を来ている想像をしている。
男の子らしくといわれるけど、そんなのがどうしていいのか分からない。どちらかといえば、男子は野蛮で嫌いだ。
学校で劇を上演することになり、その主役になりたいと思って立候補した。主人公は女の子、でもぼくは男の子。演劇を監督する先生や、一緒に劇に出演する友達はぼくのことを認めてくれるけど、そんなぼくに「どうして彼が女の子の役をやるんだ?」と非難する人たちがいる。
自分の身体と心の性が一致しないって、辛いことなんだなぁ。それを言わずにいるのも辛いし、カミングアウトしてからも辛い。どうして、そんなにつらい目に逢わなければならないんだろう?別に理解してくれなくったって構わないんだから、ただ、そういう人がいるって思ってくれればいいだけなのに、どうして責められなければならないんだろう?
世界にはいろんな人がいて、いろんな悩みを持っている。それを誰かに言える人もいれば、言えない人もいる。自分の悩みに気付いてさえいない人だっている。
自分がグレイソンの立場だったら、どう感じるんだろう?っていう想像力のない人たちがいかに多いかってことなんだろうなぁ。自分の知らない悩みを持って生きている人がいて、その悩みを誰にも言えずに一人で悩んでいるんだっていうことを想像したことがないんだろうなぁ?
LGBTだけでなく、いろんな問題を持っている人の最大の悩みは、他人の不寛容なんだと強く感じました。あえて放っておいてくれるというのも愛なんだと思うのです。
1431冊目(今年89冊目)☆☆☆☆☆
« 『図書館の主 1』 篠原ウミハル | トップページ | 『手のひらの音符』 藤岡陽子 »
「英米」カテゴリの記事
- 『存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く』 キャロライン・クリアド=ペレス 26-185-3944(2026.07.03)
- 『ヒトラーのモデルはアメリカだった』 ジェイムズ・Q・ウィットマン 26-175-3934(2026.06.23)
- 『希望を運んだ図書館』 ローレン・H・カースティン 26-145-3904(2026.05.25)
- 『スカートと女性の歴史』 キンバリー・クリスマン=キャンベル 26-85-3844(2026.03.26)
「LGBTQ+」カテゴリの記事
- 『いもうとのデイジー』 エイドリア・カールソン、ライナス・クルチ 26-82-3841(2026.03.23)
- 『理想の彼女だったなら』 メレディス・ルッソ 25-273-3669(2025.10.02)
- 『これからの時代を生き抜くためのジェンダー & セクシュアリティ論入門』 三橋順子 334(2023.12.01)
- 『進化が同性愛を用意した ジェンダーの生物学』 坂口菊恵 189(2023.07.08)
- 『ぼくがスカートをはく日』 エイミ・ポロンスキー(2018.10.28)



コメント