『しない。』 群ようこ
いろんな理由からやめようと思うことがあります。なぜか自然とやめてしまったものもあります。群さんは、そういったものについての文章を書いています。ハイヒール、手帳、カフェインなどは自然と「しない」になってしまったものだそうです。
人から薦められるけど、最初から「しない」選択のものもあります。携帯電話、SNS、結婚、こういうことをしない決断って、普通の人なら結構決断力がいるかも?って思います。でも群さんにとっては「最初からいらないもの」だったようです。
かなり頻度が下がったものとして、通販、化粧など、必要最小限でいいんじゃないかという冷静な判断がいい感じです。
そして、まったく必要ないと断言しているのが「必要のない付き合い」というのが気持ちいいです。これを断ち切れないばっかりに、辛い思いをしている人がホントにたくさんいるんだもの。そんなことに気を使ってる場合じゃないよという決断ができるって素晴らしい!!
本の中では1つずつのテーマに対して、どうしていらないと思うようになったのか、どうして残そうと考えたのか、が見事に説明されています。こんな風にちゃんと分析していったら「しない」ものがかなり増えますよね。そういうことを考えずに過ごしているから、しなくていいことがドンドン増えて面倒くさくなっちゃうんだな。
といっても「しない」ばっかりじゃダメだよね。という反省もあります。その辺のさじ加減は、その人次第だけど、とにかく一度検討してみるってのは意味があると思います。
「明日死ぬとしたら、何やりたい?」と考えた時、やりたいことはもちろん考えるけど、こんなものを残してたらヤダなぁってことないですか?そんなものは早めに「しない」って決めちゃった方が良さそうです。
1424冊目(今年82冊目)☆☆☆☆
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