『図書館の主 6』 篠原ウミハル
本を読むことを好きになる動機って人それぞれですけど、タチアオイ図書館に足繁く通うような子供たちは、ほとんど全員が御子柴さんという個性に惹かれてるんですよね。
こんな本を読んでみたらどうだい?と差し出された本を読んで、それが本当に面白かったら、他にも面白い本ないですか?って気持ちになります。最初は薦められた本しか読まなかった子も、自分で次の本を探し出すようになり、どんどん読書が楽しくなるんです。
読書だけでなく、他のことでもおススメ上手な人に薦められたり、面白そうなことをやってる人を見たりして、何かにハマるってことはよくあります。
何かにハマる楽しさって、そうでない人には殆ど分かってもらえないわけですが、それを分からせようとしたり、逆に無理やり分かろうとすると苦痛が伴う場合が多いのです。
自分がその面白さを理解できなくても、それを面白がっている人がいるということを分かることができればいいんだという話が、ここでも出てきました。
それが分かるようになったら人生は広がっていくのです。無理やり何かをしなければならないという呪縛が解けたら、毎日はずっと楽に明るくなるのですから。
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