『雲と鉛筆』 吉田篤弘
主人公は鉛筆工場の「2B部」に勤めています。その工場で支給された「全十七種類すべてを収めた鉛筆箱」(B~6B、H~9H、HB、F)の鉛筆を使って絵を描くのが趣味です。
毎日工場から帰ってきたら、やかんでお湯を沸かしてお茶を飲み、読書し、スケッチブックに鉛筆で絵を描く。そんな毎日を過ごしています。
彼は余計なものはほとんど持たずに生きています。休みの日に出かけるのも徒歩。そんなに遠くに出かける必要もないし、徒歩圏内にステキな場所がいくらでもあるから、そういう場所を徒歩で訪れるだけ心満たされているのです。
そんなシンプルな生活だけど、決して飽きることはないのです。毎日何かが、ちょっとずつ違うのですから。
吉田さんらしい、不思議な、そして静かな世界の住人がまた一人増えました。
1435冊目(今年93冊目)☆☆☆☆☆
« 『図書館の主 2』 篠原ウミハル | トップページ | 『図書館の主 3』 篠原ウミハル »
「新書」カテゴリの記事
- 『大相撲名伯楽の極意』 九代伊勢ケ濱正也 26-10-3769(2026.01.11)
- 『なぜ野菜売り場は入り口にあるのか』 白鳥和生 26-4-3763(2026.01.05)
- 『コナン・ドイル伝』 篠田航一 25-320-3716(2025.11.18)
- 『物語の役割』 小川洋子 25-297-3693(2025.10.26)
- 『物語のあるところ』 吉田篤弘 25-261-3657(2025.09.20)
「日本の作家 やらわ行」カテゴリの記事
- 『ちょっぴりながもちするそうです』 ヨシタケシンスケ 26-22-3781(2026.01.23)
- 『女王様の電話番』 渡辺優 26-17-3776(2026.01.18)
- 『名探偵ぶたぶた』 矢崎存美 26-6-3765(2026.01.07)
- 『人生はそれでも続く』 読売新聞社会部「あれから」取材班 26-7-3766(2026.01.08)
- 『プリニウス Ⅻ』 ヤマザキマリ、とり・みき 25-362-3758(2025.12.30)




コメント