『偽姉妹』 山崎ナオコーラ
血縁があるから親子であるとか、結婚しているから夫婦であるとか、法律上はそうなんでしょうけど、心がそれを認められない人は結構いるんじゃないかしら。離婚したって友達関係を続けられる人もいるし、他人だけどすべてを任せられる人もいる。
正子さんはシングルマザーで、彼女のことを心配した姉と妹が同居しています。姉も妹も悪い人じゃないんだけど、どうも価値観が違い過ぎると正子さんは感じています。あなたのためなんだからという、2人からの言葉や態度に違和感を感じているのです。
それよりも、叶姉妹や、阿佐ヶ谷姉妹のように、他人であっても姉妹として生きていくというのが、自分には合っているんじゃないかと思ったのです。
そして、彼女は決断したのです。この2人には出て行ってもらって、友人2人と偽姉妹になろうと。
こういう考え方って、何だかとてもよく分かります。心のどこかで違和感を覚える身内より、何でも話し合える友達と暮らしたい。老後もその方が安心だという気持ち。
超高齢化時代がやってくると言われてますけど、こういう考え方で生きていく人が増えてきそうな気がします。
「遠くの親戚より近くの他人」といいますけど、「心が通わない家族より、分かり合える他人」の方が一緒に暮らすにはいいのかもね。
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