『集中力はいらない』 森博嗣
世間では「集中力をつけるには」とか「集中力を持続させるには」どうしたらいいのか?が良く取りざたされてますけど、森さんは「自分にはそれは当てはまらない」とおっしゃいます。
何かの作業を続けていると飽きてしまうので、飽きたまま作業を続けても効率が悪くなる。飽きた時点で別の作業を行う。その作業にも飽きたら、別の作業あるいは散歩などをする。このように「分散」して作業を行うと、作業効率が良いだけでなく、作業のクオリティの高さもキープできる。
これが森さんの仕事のやり方です。確かに、この手法だったら「仕事が嫌になる」ということがないですね。森さんの場合、小説という動かずにできる作業と、工作などの体力を使う作業を交互に行うのが、気分転換も兼ねていてとても良いバランスなのでしょうね。
それと、仕事と趣味を交互に行うこと。様々なことに興味を持つこと。そういう複眼的な視点が自分にとってとても大事なことなのだとおっしゃっています。
ダラダラと同じ作業をするのではなく、メリハリをつけて作業することの方が肉体的にも精神的にもよさそうですね。
自分は集中力がなくてと悩むだけじゃなく、こういうやり方もあるんだと知ることも大事ですね。
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