『もういちど、本屋へようこそ』 田口幹人
かつては駅前や、小学校の前には必ず本屋さんがありました。こういう個人経営の本屋さんが減ってしまい、本屋さんがない町がかなり増えているんだそうです。本屋さんが減った原因として「ネット書店」とか「図書館」といわれることが多いですけれど、本当の理由は、本を読む人が減ったということなんです。
本を読むということに良くないイメージを持つ人が多いのは、学校のせいなんでしょうかねぇ?本を読むことの楽しさを教えないだけではなく、嫌になるようなことをしてるんだという意見もあります。
大型書店やネット書店のいいところもありますけど、実際に本屋さんへ行ってステキな本を見つける快感って別物ですよね。ホントは別の本を探しに行ったのに、別の気になる本を見つけちゃったとか、表紙がキレイなんで手に取ってみたとか、そういう生の感覚って大事にしたいです。
この本の中で紹介されていた、2階が介護施設で1Fに本を並べるという取り組み、こういうの面白いですよね。本の専門店だけでなく、八百屋さんに料理本、自動車屋さんに車の写真集、というような複合的な本の売り方ってのもいいですよねぇ。
本がどれだけ売れるかもあるけれど、本が身近をにあるってことがどれだけ大事なことかを忘れちゃいけません。
本のある生活、それは自分に対する投資であり癒しであるのですから。
1469冊目(今年7冊目)☆☆☆☆
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