『今夜、笑いの数を数えましょう』 いとうせいこう
いとうせいこうが、倉本美津留、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、バカリズム、枡野浩一、宮沢章夫、きたろう、この6名と笑いについて語り合う対談集です。
セリフがおかしい、シチュエーションがおかしい、登場人物がおかしい、などなど、笑いにもいろんな種類があります。笑いを作る人たちは、それぞれの考え方で笑いを作り上げていくのですが、見ている側からは到底想像つかないくらいに、一生懸命に考えているんだなって思います。
この本の中でも語られてましたけど、コント55号のやり方ってのは独特なんだなぁって再発見しました。
真面目な二郎さんに理不尽な突っ込みを入れる欽ちゃんというパターンが、その後の素人を上手く使うパターンへ展開していったというのは、なるほどなぁって思います。
そして、シティーボーイズは元々が演劇の人だから、普通のお笑いの人たちとは違って「最初から単独公演だよ」ってのも、へぇって思いました。お笑いの枠の人なら前座から始まるけど、そうじゃなかったからこそ、いきなり単独公演ってのがね。最初からかなりネタを作れていたってことじゃないですか。それはそれで凄いことですよ!
#今夜笑いの数を数えましょう #NetGalleyJP
1482冊目(今年20冊目)☆☆☆☆
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