『迷路の外には何がある?』 スペンサー・ジョンソン
あの「チーズはどこへ消えた」の続きのお話。
迷路の中で、大好きなチーズが消えるという予期せぬことが起きます。
ホーはその変化に対処してチーズを探しに出かけました。しかし、ヘムは迷路にとどまることを選択しました。その後、ホーはどうなったのでしょうか?
ヘムは信念を変えないことが大事だと考えていました。だから、その場に残ったのです。でも、じっとしていてもチーズは食べられません。仕方がないので迷路の中でチーズを探す事にしました。必ず明るい所だけを探しました。暗闇は危険だと思っていたからです。
迷路の中で、ホーが書き残したメッセージを見つけました。
古い信念はあなたを囚人にしかねない
「これまでこの方法でやってきたから、これからもずっとそのままで行く」と考える人は大勢います。でも、それでは、生きていけない状況になってしまうことがあるのです。そんな時に、自分の考え方を柔軟に変えられるかどうかは、生死にかかわる問題なのです。
けれども、これまでの自分の考え方を否定するということは、自分自身を否定することだと考えてしまう人がいます。だから、どんなに説得されても考え方は変えられないと答えます。
あなたとあなたの信念はイコールではない
あなたは自分の信念を選ぶことができる
何かを信じるということは大事だけど、それに囚われてしまっては元も子もないんです。
何年か前にありましたよね。こんな標高の高い所が浸水するはずがないと避難しなかった人が、川の叛乱で浸水した家から逃げられなくなってしまったということ。そんな風に、古い考え方で大丈夫と思っていたことが、いとも簡単に裏切られてしまうんです。
後で冷静に考えればバカなことをしたなって分かるのだけれど、肝心なその時に判断力を失ってしまう。その原因は無意味なこだわりなのです。
チーズがなくなったって、リンゴを食べることもできるし、他の物だって見つかるかもしれないんです。迷路の中に何もないなら、外に出ればいいんです。ホントに単純なことなんだけど、囚われがちなこと、それが閉塞感や孤独感を生んでしまうのです。
そんなことを分かりやすく教えてくれる、面白い本でした。
#迷路の外 #NetGalleyJP
1485冊目(今年23冊目)☆☆☆☆☆
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