『洗脳された日本経済』 浜矩子
今の日本は、これからすべてが始まる経済ではない。これまでのすべてを失った経済でもない。だから、成長を一義的な課題とすべき理由がない。かくして、およそ経済と名の付くものは、いつ、いかなる場合においても成長を必要としているというのは神話だ。(本文より)
経済の世界は思い込みだらけ
- その1 経済は成長しなくてはいけない
- その2 会社は儲かりさえすればいい
- その3 生産性は上がらなければいけない
- その4 税金は払わなくてもいい
著者の浜さんは、この本の中でこの4点の思い込みについて書かれています。こういうことが常識なのだと国民のほとんどが思い込んでいるから、おかしな国になってしまっている。こんな間違った思想が何故はびこっているのかといえば、国がそのように洗脳し続けているからだというのです。
例えば生産性の話で言えば、生産性が上がるということ自体は良いことかもしれないけれど、それによって何かが変わらなければならないはずです。給与が増えるとか、労働時間が短縮されるとか、労働者に利益が戻されているのか?というところが問題なのです。
ただ生産性だけが上がって、労働者の待遇や環境が良くならないなら、それは何の意味もないわけです。個人を豊かにせずに、企業だけが豊かになるというシステムで良いのでしょうか?
そういう疑問を国民一人一人が持たないから、日本はちっとも変わらないのです。その結果、日本という国自体がブラック企業を助長するシステムになってしまっているのです。
フランスでは燃料税の増税に反対する人たちが強烈な抗議運動をしました。その結果としてこの増税は中止されたのです。この抗議運動のやり方にはかなり問題もありましたけど、民衆が嫌だという意思をはっきりと表示したのは、民主主義国家として当然の権利なのです。
昨今、役所がらみの問題が多数判明し、政治家はいい加減な発言を繰り返し、アホノミクスは放し飼い状態、こんな日本でいいんですか?
#洗脳された日本経済 #NetGalleyJP
1479冊目(今年17冊目)☆☆☆☆☆
« 『1日1行マインドフルネス日記』 藤井英雄 | トップページ | 『生きづらいでしたか?』 細川貂々 »
「日本の作家 は行」カテゴリの記事
- 『鹿鳴館の貴婦人 大山捨松』 久野明子 26-123-3882(2026.05.03)
- 『笹森くんのスカート』 神戸遙真 26-105-3864(2026.04.15)
- 『一橋桐子(79)の相談日記』 原田ひ香 26-84-3843(2026.03.25)
- 『世の中で一番おいしいのはつまみ食いである』 平松洋子 26-66-3825(2026.03.08)
- 『富士山』 平野啓一郎 26-60-3819(2026.03.02)
「NetGalleyJP」カテゴリの記事
- 『雲がおしえてくれること』 レイチェル・カーソン 26-120-3879(2026.04.30)
- 『半分の半分の半分』 チョン・ウニョン 26-114-3873(2026.04.24)
- 『三十路の逆立ち』 くどうれいん 26-113-3872(2026.04.23)
- 『まいごのロボット』ジョー・トッド=スタントン 26-128-3887(2026.05.08)



コメント