『この世界は思ってたほどうまくいかないみたいだ』 新井見枝香
「本屋の新井」さんのエッセイです。わたしは、著者の本を初めて読むのですが、やっぱり書店員さんだなぁと感じるところもありますが、それよりも新井さんのやる気なさげな日常が面白かったです。
いじわるだし、失礼だし、私って他人を嫌な気持ちにさせる天才だなとすら思う時こそ、書くのが面白い。腫れ物に触るような周囲を鼻で笑って、ようやく少しだけ楽になる。読む人に擦り付けているのだ、不機嫌を。(本文より)
なんてこと言ってますけど、そんなに性格が悪いわけじゃなくて、単に細かいことが気になってしょうがない。つまり、自分の周りで起きることに対する感じ方がとっても繊細なんだなぁって思います。そして、とにかく正直者!
自分には、寂しいという感情が欠落しているのかと思っていたが、そもそもそういうシチュエーションがないだけだったようだ。
妄想力はもの凄いのに、意外と実体験が伴ってないからなんだよねぇ。実は小心者ってところが原因なのかもしれないなぁ。決して女っぽくはないけど、結構乙女度は高いのかもしれない。
これまで、素直に話をするとみんなに引かれまくっていて、新井さんの話にちゃんとついてこられたのは、「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった」花田さんだけってのは、実に見事な表現だと思いました(笑)
#この世界は思ってたほどうまくいかないみたいだ #NetGalleyJP
1495冊目(今年33冊目)☆☆☆☆
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