『おっさんたちの純情商店街』 池永陽
埼京線沿いにある地味な商店街。4人のおっさんたちが、これを何とかしなくちゃと思っていました。手始めに「昭和純情商店街」という名前にしてみたのだけれど、さてその後はどうしよう?って悩んでいました。
そこに現れたのが昭和レトロ好きな高校生の翔太くん。彼のアイデアを借りて、いろいろなお店のリニューアルに立ち上がったのでした。
焼き鳥屋さんや銭湯など、それなりにお客さんがついているようなお店でも、後継者問題があったり、乱暴なお客さんがいたり、いろんな問題が発生します。
商店街を救おうとしているおっさんたち自身にも、それぞれ悩みがあります。4人とも独り者だから、さぞかし気楽かと思うと、意外とそうでもないんですねぇ。そんなこと言っちゃえばいいのにってことが言えなかったり、そんなところで見え張ってもしょうがないのにがんばっちゃったり。
同じような年代のおばさんたちと比べて、おっさんたちって悲しいなぁ!どうして、そんなに不器用なんだろうねぇ?どうして、そんなに素直じゃないんだろうねぇ?なんて思います。
みんな心優しい人ばっかりなのにね。
#おっさんたちの純情商店街 #NetGalleyJP
1494冊目(今年32冊目)☆☆☆☆
« 『ぼくは本を読んでいる。』 ヒコ・田中 | トップページ | 『この世界は思ってたほどうまくいかないみたいだ』 新井見枝香 »
「日本の作家 あ行」カテゴリの記事
- 『冷蔵庫探偵 蔵前怜子』 遠藤彩見 25-310-3706(2025.11.08)
- 『物語の役割』 小川洋子 25-297-3693(2025.10.26)
- 『キャベツ炒めに捧ぐ リターンズ』 井上荒野 25-285-3681(2025.10.14)
- 『ぼくは刑事です』 小野寺史宜 25-281-3677(2025.10.10)
- 『他人屋のゆうれい』 王谷晶 25-239-3635(2025.08.29)
「NetGalleyJP」カテゴリの記事
- 『魔法のつららペン』 山崎ナオコーラ 25-315-3711(2025.11.13)
- 『キャベツ炒めに捧ぐ リターンズ』 井上荒野 25-285-3681(2025.10.14)
- 『幽冥パティスリー 煉獄堂 1』 Sanho 25-265-3661(2025.09.24)
« 『ぼくは本を読んでいる。』 ヒコ・田中 | トップページ | 『この世界は思ってたほどうまくいかないみたいだ』 新井見枝香 »



コメント