『生きものとは何か』 本川達雄
大きな動物は体の割にはあまりエネルギーを使わず食べる量も少ない。逆に小さい動物は良く食べる。これは「痩せの大食い」や「子供は小さい割によく食べる」という日ごろの印象を裏付ける結果だろう。(本文より)
様々な生物のことを調べていて著者が感じているのは、現代の人間は長生きし過ぎだということです。殆どの生物は、生殖と子育てが終わればそこで寿命が尽きるものです。人間だって、つい数十年前まではそうでした。50年前の日本人なら還暦まで生きれば充分、70歳といえばかなりの長生きでした。
ところが今は、平均寿命が90歳に届くかというところまで来ています。とはいっても、放っておいても生きていける人は一握り。医療や冷暖房など、多くのエネルギーを費やすことによって長寿が作られているのです。
本来なら次の世代のために様々なものを残さなければならないはずの前の世代が、様々な資源を無駄遣いしてしまっているのはマズイだろうと著者はおっしゃっています。
人間という種を保存するということを主に考えるなら、次世代の役に立つことを考え、実行していかなければいけないだろうという意見、ホントにその通りだと思います。
古来、時間が回ると考える民族と、まっすぐに進むと捉える民族とが存在してきた。回転派の代表はインド人。その思想である輪廻転生とは生まれ変わるたびに時間がゼロにリセットされ、そうしながら回り続けていくもので、輪廻の時間には始まりも終わりもない。古代ギリシャ人の回転派だった。日本人もそうだろう。十干十二支も林縁転生も回る時間であるし、昔は縁起の悪いことが続けば元号を改めたが、これも時間をリセットして出直すという思想だろう。
もうすぐ元号が変わるわけですが、これによって何かがリセットされるのでしょうか?とにかく拡大、前進ばかり考えてきた日本のやり方を、一度立ち止まって考え直すってことが必要です。
でも、時間が回ると考えない日本人が増えてしまったのではないかという気がしてならないのです。
#生きものとは何か #NetGalleyJP
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