『暗殺日和はタロットで』 古川春秋
交通事故で意識を失い、4年ぶりに目覚めた真琴は、まるでタイムスリップしてしまったかのような世の中にビックリしています。そして、体力を失い別人のようになってしまった自分の姿に愕然としていました。そしてプロを目指していたピアノも全然弾けなくなっていたのです。
リハビリを重ね、ようやく自宅へ帰ることができるようになり、ホッとしたのもつかの間、何故か命を狙われることになってしまったのです。
その後はジェットコースターのような展開が!
有能な狙撃手「余市」は、仕事を選ぶにもタロット占いを頼りにしています。そして、不思議なほどこのタロットが当たるのです。
余市は冷徹な人なのですが、彼へ仕事を依頼してくる事務所の人「神宮寺」さんがとても不思議で面白い人なのです。頼まれればどんなことでも調べ、人を手配してくれる優秀なエージェントなのですが、話し方が「大阪のおばちゃん」なのです。
余市がタロットでダメな目が出ているから、この仕事はしないと言ってきても、「しゃあないなぁ」という感じで、この2人のやり取りがとても好きでした。
ハードボイルドと、妙な会話と、ピアノの話が不思議な感じで混ざり合って、あっという間に読み終えてしまいました。
#暗殺日和はタロットで #NetGalleyJP
1498冊目(今年36冊目)☆☆☆☆
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