『キング誕生 池袋ウエストゲートパーク青春篇』 石田衣良
池袋Gボーイズのキング「タカシ」はマコトと高校の同級生だったということは、シリーズの中で何度も語られてきたけれど、こうやって当時の話を聞けるのはいいですね。
タカシの兄タケルのこと、タカシとタケルの母親とマコトの母親のこと。そして、タカシの母親がマコトに頼んだこと。どれもが、このシリーズの根幹にあるんだなあ!
マコトがGボーイズには入らず、ずっとタカシのブレーンのような仕事をするようになったのは、本人の意思もあるけれど、タカシの母親との約束なんだなってところがジーンときました。
不良グループと言ってしまえばそれまでだけど、Gボーイズはちゃんと池袋の街を守ってますからね。彼らの地元愛、そして仲間を愛する気持ちの原点は最初のリーダーだったタケルが作ったものだから、キング・タカシはそこをきっちりとやってるんですね。その気持ちが揺るぐわけないなぁ!
マコトもタカシも、日本の一般的な尺度で言えばオチコボレにされてしまうような人たちなんだけど、決してそんなことはないんだよ。自分が正しいと思う道を歩んでいるんだから。
1531冊目(今年69冊目)
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