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『NORTH 北へ』 スコット・ジュレク

NORTH 北へ
アパラチアン・トレイルを踏破して見つけた僕の道

スコット・ジュレク(Scott Jurek)

NetGalleyJP

米国

 ウルトラマラソン界の王者スコット・ジュレクは、40代で壁に突き当たり、新たな挑戦を決意する。それは、全米No.1トレイルであるアパラチアン・トレイルの最速踏破記録を樹立すること。46日8時間7分にわたる、激闘を描いた極限のドラマ。(内容紹介より)

 アパラチアントレイルとはジョージア州からメイン州までの14州にまたがる3500kmもの長い道です。北海道の稚内から沖縄の那覇までの距離が3400kmというのですから、こんなにも長く続く山の中の道を一気に完走しようというのは、実に無謀なことなのです。

 下見もなしに一気に走り出したスコットは、最初の方でケガをしてしまいます。でも途中でやめようという気持ちにはなりませんでした。食料などのサポートは妻のジェイルーが車で行っていました。夜は車で寝ますが、昼間の間に水や食料や医薬品の買い出しをして、その日スコットが到着するであろう場所へ向かいます。

 天気の良い日だけではありません。雨も嵐も、熱さも寒さも、あらゆる事態に対応するために彼女は奔走するのです。これは、ある意味走っている人よりも大変なことなのだと思います。スコットがどこかで倒れていたら、道を間違えていたら、熊に遭遇していたら、そんな心配もしながらサポートをするんですから。

 スコットは有名な人ですから、彼の情報を見つけて追っかけてくる熱狂的ファンもいたり、彼が走る道のそばに住む人がディナーに誘ってくれたりします。最初の内は、めんどくさいなぁという感じが強かったのですが、途中からはそういう人たちの気持ちがスコットを助けてくれることもありました。

 毎日マラソンより長い距離を47日も走り続けるって、想像を絶するハードワークです。でも、スコットは走り続けました。そして、新記録を打ち立てたのです!何が彼をここまで走らせるのでしょうねぇ?

 いろいろな理由があると思いますけど、最終的には「走るのが好きだ」ということなのでしょうね。これだけ大変なことをやっても、また新しい目標を目指して走り続けるのでしょうね、きっと!

#North北へ #NetGalleyJP

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