『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)』 汐街コナ ゆうきゆう
この本のタイトルみたいなこと考えたことありませんか?
当事者じゃなければ「死ぬほどつらいなら辞めればいいのに」って考えられます。でも、ギリギリまで追い詰められている人には、そんなことを考える余地がないんです。この本は、その心理についてとても分かりやすく説明してくれています。
心と身体に問題が出てきたとき、最初の危険信号は「好きなことや趣味が楽しく思えない」なのだそうです。仕事がどんなに辛くても、これがあるから生きてられるのよという「好きなこと」に心が動かなくなったら、それは要注意なのです!
こういう心理に陥りやすい人は、真面目な人です。自分がいなくなったら「誰かに迷惑がかかる」という思い込みに支配されてしまってるんですね。「自分がいなくても何とかなる」「無理してやらなくても何とかなる」ということが分かればいいんだけれど、それをなかなか理解できないところが大きなハードルなんです。
良くも悪くも「人は人、自分は自分」ということなんです。そんなことをしたら嫌われるかもとか、迷惑かけるかもとか考えなくていいんです!そんなことを気にする人なんてほとんどいないし、万が一いたとしても死ぬよりマシです。
この仕事を辞めたら、もう就職できないんじゃないか?とか、次の仕事を探す余裕がないよなんていうことも、悩むことないんです。少しでも早く今の環境から逃れること、それが一番大切なんですから。
仕事や人間関係に押しつぶされそうな人、本人も周りの人も、ぜひともこの本を読んでください。そして、辞められなくなる心理を理解することで、1人でも多くの人を助けてあげてください。
#死ぬ辞め #NetGalleyJP
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