『離島の本屋』 朴順梨
北は礼文島から南は与那国島、誰もが知る小笠原諸島から、地元民だけが知る家島まで、22の島で「本屋」に明かりをともす人たち
日本には6000以上の島があり、そのうちの約4000の島では人が暮らし、人口5000人以上の島には大抵、「本屋」がある(と、取材を通した実感でそう思っている)。(旅のはじめに より)
フリーペーパー「LOVE書店!」に連載されている「離島の本屋」をまとめて、この本が出来上がっています。
書店だけで営業している店は少なくて、新聞店や駄菓子屋、文房具屋と一緒になっている店が多いのですね。図書館のような機能を持っているお店もあって、島から帰るときに乗るフェリー内で読む本を借りたら、到着したところ(竹芝桟橋など)で本を返せばよいシステムになっていたり、本を読んで欲しいという気持ちが伝わるエピソードが沢山登場します。
実際に取材してから、この本を出版するまでに何年か経っており、本に掲載してよいかどうかの確認の電話をすると、相変わらず元気に営業しているところもあれば、辞めてしまった店もあり。お店はあっても、当時お話をした方が亡くなっていたりというところに、ちょっと悲しさもありました。
離島でお店を運営していくのはさぞかし大変でしょうけど、利用する側にとって、自分が住む家のそばに書店があるというのは素晴らしいことです。そして、どの書店の方もステキな人ばかりなのです!
みなさん、これからも書店を続けていってくださいね!
1573冊目(今年111冊目)
« 『上野千鶴子が聞く 小笠原先生、ひとりで家で死ねますか?』 上野千鶴子 小笠原文雄 | トップページ | 『彼方の友へ』 伊吹有喜 »
「本・書店・読書・出版社」カテゴリの記事
- 『復興の書店』 稲泉連 24-326-3352(2024.11.16)
- 『まっ直ぐに本を売る』 石橋毅史 24-290-3316(2024.10.11)
- 『瓦礫から本を生む』 土方正志 24-294-3320(2024.10.15)
- 『小さな出版社のつづけ方』 永江朗 24-284-3310(2024.10.05)
- 『小さな出版社のつくり方』 永江朗 24-271-3297(2024.09.22)
「日本の作家 は行」カテゴリの記事
- 『誤作動する脳』 樋口直美 24-314-3340(2024.11.04)
- 『デスメタルアフリカ』 ハマザキカク 24-317-3343(2024.11.07)
- 『87歳、現役トレーダー シゲルさん』 藤本茂 24-302-3328(2024.10.23)
- 『転がる珠玉のように』 ブレイディみかこ 24-308-3334(2024.10.29)
- 『100分de名著「ドリトル先生航海記」』 福岡伸一 24-299-3325 (2024.10.20)
« 『上野千鶴子が聞く 小笠原先生、ひとりで家で死ねますか?』 上野千鶴子 小笠原文雄 | トップページ | 『彼方の友へ』 伊吹有喜 »
コメント