『チャリング・クロス街84番地 続 憧れのロンドンを巡る旅』 ヘレーン・ハンフ
チャリング・クロス街84番地では、ニューヨークに住む作家がロンドンの古書店へのあこがれを募らせていたのですが、ついにロンドンを訪れることができたのです!
実際にロンドンへ行ってみると、自分がとても有名になっていたことにビックリするヘレーンさん。いろんな人が彼女に会いたいと言って連絡してくるのです。食事へ行ったり、名所旧跡に訪れたり、書店でサイン会をしたり、想像していたよりも忙しい毎日なのです。
英語が通じると言っても、アメリカ人のヘレーンさんにとって英国の英語はやっぱり違うものだし、思考回路がだいぶ違う感じだし、アメリカ人が見た英国人についての考察がかなり多いところが面白いのです。
ヘレーンさんは英国に憧れがあるのだけれど、英国人のアメリカ人に対する思い込みみたいなものとの違和感があって、こういう感情って昔も今も変わらないんだなぁって思いました。
ドレスコードについて怒っているところがかなり多くて、働く女性が世間と闘う心境がこういうところに現れるのですね。
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