『ランキングのカラクリ』 谷岡一郎
あなたはこうして「思い込まされる」(表紙カバーより)
今月一番売れた小説は?今年最大のヒット曲は?などランキングと呼ばれるものは数多くあります。買い物へ行くとお店の人は「この商品が当店で一番よく売れてますよ」なんて言ってます。でも、そういうランキングってホントなのかしら?
アマゾンで新刊のキャンペーンをするときなどは、特定のジャンルの特定の期間に一番になることを目指します。「7月第1週ビジネス部門第1位!」というようなわけです。この情報自体にウソはありません。ただし、この期間に一番を取れるようにオマケをつけたり、サイン会をやったり、CMを打ったりするんです。一度一番を取ってしまえば、次の週からは「一番を取りました」を売り文句にして行けるわけです。
平均値ってのが嘘をつく場合もあるし、意図的でないにせよデータの偏りがある場合もあるし、数字のマジックはいろいろとあります。
それぞれの都合に合わせて作られる「ランキング」は、ウソではないけれどホントでもないものだって理解していないと、いろんなところで騙されちゃいますね。
それに、売れているからっていって、それが本当に良いものなのでしょうか?
今人気の「〇〇ドリンク」に行列している人がたくさんいますけど、飲み残しをポイ捨てされて近所の人たちが困っているなんてニュースを見るたびに、情報操作に操られている人がホントに多いんだなぁって呆れてしまいます。
あなたも、誰かが作った「思い込み」に騙されてませんか?
#ランキングのカラクリ #NetGalleyJP
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