『お江戸けもの医 毛玉堂』 泉ゆたか
かつては小石川で人間のお医者さまをされていた凌雲先生ですが、今は動物のお医者さまをしています。とても腕のいいお医者さまなのですが、動物を余りにも愛する余り、奥さんの美津さんは余り構ってもらえません。なんと寝床でも犬と一緒に寝てしまう凌雲先生なんです!
先生の所にはいろんな患者さんが連れてこられます。怪我をしたり、病気になったり、年老いて弱ってしまったり、人間と違ってどこが痛いって言えない患者さんたちですから、先生の観察眼がするどく光ります。
そして、先生が見つけだす動物たちの症状の原因となる心の問題、それは今も昔も変わらないことなのでしょうね。
犬や猫をペットとして飼うことは、飼い主にとっての楽しみや安らぎだけであってはいけないという信念を持ってらっしゃる凌雲先生は、とても良い先生だなと思います。
時代物で動物のお医者さまって、めずらしいジャンルですよね。続編もあるのかしら?
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