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  • ダメでもいいからやれ。
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    (by 本田宗一郎)

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『万人の父になる』 横山充男 槇えびし

万人の父になる

横山充男(よこやま みつお)文

槇えびし(まき えびし)絵

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 日本で初めて保育園を作った人、佐竹音次郎の伝記です。とにかく桁外れの方であることは間違いありません。貧しい家に生まれて養子に出されたのですが、そこの夫婦が離婚したために実家に戻るという幼少期を過ごします。親の愛が薄かった自分と同じような子供が世の中にはたくさんいて、孤児院に入れたとしても人間扱いしてもらえないような環境であったこの時代。そういう子たちを1人でも多く救いたいという思いから保育園を私費で作った方です。

 とにかく勉強したい、人の役に立ちたいという思いが強い方です。家庭の事情もあり12歳で小学校へ入学しました。その後必死に勉強して小学校の校長になりました。でも、そこで満足しなかった音次郎は医師となりました。医師となってからお金がないために病気でも医者に診てもらえない子供が多いことを知り、貧しい子や身寄りのない子を自宅で預かるようになります。そこから保育院(保育園)が作られていったのです。

 私利私欲がないとは、こういう人のことを言うのですね。人の役に立つと思ったらじっとしていられないのです。家族には、そういう自分の考え方を必死に説きます。無理を承知でたくさんの人を助けようとします。そうこうしている内に、音次郎の考え方に共鳴してくれる人が現れて、いろいろな面で助けてもらえるようになっていったのです。

 存命中に5000名以上の子供たちを育てた音次郎のことを、少しでも多くの人に知って欲しいなと思います。

#万人の父になる #NetGalleyJP

1604冊目(今年142冊目)

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