『パンプキン! 模擬原爆の夏』令丈ヒロ子
1945年の夏、広島と長崎に原子爆弾が落とされました。その原子爆弾を正確に投下する練習用として模擬爆弾(パンプキン爆弾)が制作され、日本各地に落とされました。それを知って小学5年生のヒロカは驚きます。原爆のことはうっすらとは知っていましたが、その練習用の爆弾が自分が住んでいる町に落とされたという事実に愕然とし、これはちゃんと知らなければならないと気が付いたのです。
わたしも、この模擬爆弾のことはこれまで知りませんでした。核物質が入っていないだけで、広島・長崎へ投下した爆弾と同じサイズの爆弾は、町をことごとく破壊しました。この爆弾の効果を測るために、同じ場所に焼夷弾は落とさずにいたという話は実に恐ろしいです。
戦争がどんなにひどいことをしてきたか、どんなに多くの人が傷ついてしまったのか、それを知ることがせめてものわたし達の務めであり、二度と同じ過ちを繰り返さないために大事なことなのだと思います。
原爆が投下されて来年で75年になります。決して忘れないこと、それが大事なことだと思うのです。
#パンプキン模擬原爆の夏 #NetGalleyJP
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