『100年前の三面記事』 TBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」選
泥棒も、金銭トラブルも、男女のトラブルも、人が生み出す事件は、昔も今もちっとも変りません。違うのは今ほど情報が豊かではなかった時代の事件は、へんな知識がない分、とんでもないことをしでかしてる人が多いんですね。でも、どこか可愛いというか、愛嬌があるというか、クスっと笑えちゃう事件が多いのがいいところです。
盗んだタンスを担いで歩いているところを巡査さんに職務質問され、あのお宅へ届けるところなんですと盗んだ家へ戻ってしまって、そこで御用になっちゃった間抜けな泥棒とか。若いお嫁さんが来てよかったねぇって喜んでたら、その女が泥棒だったとか。借金のカタに来ていた着物をみぐるみ剥がれて、その後も借金取りに会うたびに着物を取られちゃうので、着物を着ないで暮らしていた男とか。
そんな中で、一番びっくりしたのは日本橋の渡り初めの日の事故。本当はゆっくり渡り初めをするはずだったのに、人が集まり過ぎて大混乱、けが人が大勢出たんですって!流石、新し物好きの江戸っ子がやっちまいそうなことだけど、そこまで大ごとになるとは誰も予想してなかったんですねぇ!
悪いことをしちゃう人はいつでもいるけれど、ここに登場する犯人たちは、今よりもずっと人間らしい感じがしました。
1606冊目(今年144冊目)
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