『大家さんと僕 これから』 矢部太郎
大家さんと矢部さんのほのぼのしたふれあいが描かれている「大家さんと僕」の続編です。「この物語はフィクションです」と矢部さんは言っていますが、すべて本当にあったことだとわたしは感じました。
大家さんと新宿へお出かけして、中村屋でカレーの由来を聞いてびっくりして矢部さんはカレーを食べますが、大家さんは全く違うものを頼まれまれるところが流石です(笑)
大家さんが入院されて、大家さんのいない家へ帰っていく矢部さんはどんなことを考えていたのでしょうか?いくら1階と2階であっても、同じ屋根の下にいる人がいないのって、寂しかったんだろうなぁって思います。
大家さんが子供だった頃のこと、女学生時代のこと、一度だけ結婚された相手のこと、どれもが不思議なお話です。こんなにステキな大家さんの家だから、ずっと住み続けていたかったのでしょうね。でも、それもかなわぬ夢だったのですね。
矢部さんの未来は、これからどう開けていくのでしょうか?
きっと大家さんが空の上から見ていてくれるのでしょうね。そして、きっとこうおっしゃるのでしょう。
「昔戦争があったことを忘れないでね。そして、わたくしの家に住んでいたことを忘れないでね。」
1612冊目(今年150冊目)
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