『また、同じ夢を見ていた』 住野よる
奈ノ花さんはおませな小学生です。ちょっとクラスの中で浮いている感じで、ここに友達はいません。でも、外の世界には友達がいます。近所のアパートに住んでいる「アバズレさん」や、一軒家に住んでいる「おばあさん」そしてクロネコも。
読書が好きな彼女は、教室にいるのが嫌になってくると図書室へ行きます。ここには「頭の悪い男子たち」はやって来ませんから。
学校の授業が終わると、友達の所へ遊びに行きます。おやつを食べながらいろんな話をします。今読んでいる本のこと、隣の席の気の弱い男子のこと、自分の両親は仕事ばかりしていて授業参観に来てくれないこと、などなど。
学校で「幸せとは何か」について考える時間がありました。これについて菜ノ花さんはいろいろ考えてみるのですが、どうも良く分かりません。
いろんな出来事があって「幸せとは何か」ということが少しずつ分かってくるところが、とってもいいなぁと思いました。勉強して身に着ける知識だけじゃ分からなことが多いのよね。子供も大人も関係なく、やっぱり体験することって大事なんだなぁ。
自分にとっての正義や正解が、必ずしも受け入れてもらえないことがあるってことを知るのは、彼女の様に早い時期の方がいいよね。大人になってからだと手遅れになっちゃうこともあるからね。
1624冊目(今年162冊目)
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