『大奥 第13巻』 よしながふみ
この物語もいよいよ終盤です。赤面疱瘡の流行がようやく収まり、男が表立って働く時代になってきました。
13代将軍となる家定は美しい子で、父からの性的虐待を受けていました。その魔の手から逃れたいという気持ちもあったのでしょうか、阿部伊勢守は可能な限り将軍のそばにいるようにと命を受けるのです。
瀧山は家族に恵まれず、陰間茶屋で働かなければならなくなっていました。そこで阿部伊勢守に見染められ、家臣となったのです。
阿部伊勢守は政治的才能が認められていましたが、女であるがゆえに男たちから嫉妬され、陰口をたたかれているのです。
それぞれに苦しみながら、でも屈することなく生き、前進しているのです。どんなに酷いことがあっても、それは恥ずかしいことではない!逆にそれをバネにして世の中を変えていこうとしているのです。
時代は幕末、黒船が来航し日本は開国を迫られる頃です。世界とどう付き合っていくのか、財政難の幕府をどう収めていくのか、3人はどのように活躍していくのでしょうか?最後に篤姫が登場しました。展開が楽しみです。
1621冊目(今年159冊目)
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