『下り坂をそろそろと下る』 平田オリザ
1. もはや日本は、工業立国ではない。
2. もやは日本は、成長社会ではない。
3. もはやこの国は、アジア唯一の先進国ではない。(本文より)
この事実は、実に寂しいことなのです。それゆえに、認めたくない人がかなりいるのです。そんなはずはないと自分を信じさせたいために、諸外国に対して見栄を張りたがったり、ヘイトスピーチをしたりしてしまうのです。でも、日本という国が下り坂を下がっている状態であるのは間違いないのです。
事実を受け止めないで虚構の中で生きていると、世の中は腹が立つことだらけです。少子化から労働人口が減ります。それを補うために外国人労働者が増えます。老人ばかりが増えて医療費が嵩みます。税金も上がり、収入は減り、明るい未来が期待できなくなります。
そんな日本で生きていくには、ある意味「あきらめ」が必要なのです。右肩上がりじゃないけれど、それなりに幸せに生きていく方法はあるのだと、様々なことを考える時なのです。
誰もが普通科高校へ行って大学へ行くなんて妄想を、もう捨てるべきなのです。世の中にはいろんな仕事があって、いろんな土地があって、いろんな人がいるのです。それぞれが自由にやっていけばいいんです。
それに少しでも早く気づければ、けっこう楽しい毎日が過ごせるはずなんですけどね。いらない荷物は方から下ろして、ゆったりした人生を考えるのは「今」なんじゃないですか?
1619冊目(今年157冊目)
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