『空は逃げない』 まはら三桃
佐藤倫太郎と佐藤林太郎。ふたりは同じ大学陸上部の棒高跳びの選手。周囲からはA太郎、B太郎と呼ばれている。
棒高跳びって不思議な競技です。飛ぶのに使う棒の材質は特に決められていないし、飛ぶ瞬間は器械体操のような動作になるので、誰でもできるという競技ではありません。ある日、芸術学部の石井さんが棒高跳びをやってみたいとやって来た時から、3人には不思議な仲間意識が生まれたのです。
危険な競技であり、心を強く持つことと、体力を温存することが大事だから、この高さはパスしておこうなんて、試合のときにはけっこう駆け引きがあります。
選手として実績を残せば実業団で活躍出来たり、大学のコーチになったりできますが、そういう人はほんの一握り。それに、競技会に出る前にあきらめてしまう人だっているし、棒高跳びはいろんな意味でハードルが高い競技だなぁって思います。
一緒に練習していた3人の人生は思わぬ方向へ進んでいきますけど、それぞれが前へ向かって進んでいるのがいいなぁって思いました。
師匠に言われた「肩甲骨は翼のなごり」という言葉、とっても心に残りました。翼があると思って頑張れば羽ばたけるんだよね!
#空は逃げない #NetGalleyJP
1613冊目(今年151冊目)
追記、書店に置かれるこの本のチラシ裏の部分に、わたしの書評の一部を載せていただきました。
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