『ミスを「成果」に変える』 藤田尊子
ミスには次の理由が潜んでいます。それは、油断、慢心、過信です。(本文より)
いつもやっていることだから、わたしはそれが得意だから、これまで大丈夫だったから、そんな感覚で仕事をしていることって多いですよね。でも、そんなユルい気持ちがミスを生み出します。そして、ミスは取り消しができません。上手くいっているときには何も起きなかったけれど、一つのミスは他のミスや、嫌な気持ちや問題を生み出してしまいます。
後悔しなくていいミスもある。
とはいっても、ミスを恐れてばかりいては何もできません。今までと違う方法やアイデアを思い付いたら、とりあえずトライしてみるのは大事なことです。でも、自分だけで決められないことも当然あります。そんな時に黙って諦めてしまったら、新しいことは何もできません。
迷ったら、不安だったら、核心が持てなかったら、相談するしかありません。
上司や先輩や、それに詳しい人、あるいは後輩や子供であっても、先入観のない人の意見を聞くのはとても大事なことです。自分だけでは気づけなかった何かを知るチャンスなのですから。
やらねばならないことが入ったら、迷わず「すぐやる」ことを原則とします。すぐに実行してしまえば「忘れた」ということは起きないからです。
やってしまったミスよりも厄介なのがやらなかったミスです。1つの工程が抜けてしまったために引き起こされる事故や問題はとても深刻なことになる場合が多いのです。すぐにやってしまえば「忘れてしまったというミス」は防げます。面倒くさいなと思うと、つい後回しにしがちですが、そういうものこそ「すぐやる」って大事なんですよね。
失敗しても改善したことは良いことと認める。
この本を書かれた藤田さんは、建設用防災用具、安全工具、装具の企画製造の会社の社長さんです。人命を守る器具を作ってらっしゃる方だからこその安全管理、そしてミスをなくすための努力は、オフィスワークにであっても応用の利く考え方だと思います。ぜひ、藤田さんのおっしゃる言葉に耳を傾けてください。
本日も、ご安全に!
#ミスを成果に変える #NetGalleyJP
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