『本のエンドロール』 安藤祐介
紙の本を作るのには想像以上に大勢の力が必要なのです。その人たちの仕事は普通の人には見えないところで行われています。上手くできたと思っていても、突然のデザイン変更依頼や、文字の間違えや、印刷ミスや、様々な問題が起きる事があるのです。でも、それらを何とかクリアして本は作られているのです。
本を作るという仕事は時間との闘いでもあるし、著者や出版社の注文にいかに答えていくかという闘いでもあります。要望にどれだけ答えられるかということとコストの問題の板挟みになりながら頑張っていく職人さんたちの努力には、本当に頭が下がる思いです。
ただでさえ活字離れの近年なのに、更に電子書籍が増えてきて紙の書籍が減ってきて、印刷所の仕事が減ってきているというのは、出版界にとってとても大きな問題です。この本の中でもその話が出てきます。媒体は何であれ本を読んでくれる人がいる限り本を作り続けることに意義があるのだと考えている人がいるからこそ、わたしたちは本を読むことができるのですね。
本を好きな方にも、そうでない方にも、是非読んでもらいたいなぁと思う本です。本の奥付は映画のエンドロールと同じなのですね。これからは本を読んだら必ず目を通そうと思います。
1632冊目(今年170冊目)
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