『サイコパス』 中野信子
サイコパスという言葉を聞いて、どんな人を思い浮かべますか?レクター博士のような冷徹で残忍な殺人者とか、DVを犯しても何とも思わない人とか、あおり運転で暴力をふるう人とか、とにかく怖い人、何を考えているのか分からない人というイメージではないですか?
実際には100人に1人がサイコパスだという説もあり、こういう傾向の人はかなりいるのだそうです。
いろんなタイプのサイコパスがいるのは確かだけれど、共通しているのは「他者に対する共感性が低い」ということなのです。つまり、ナイフで刺されたら痛いだろうとか、こんなことを言われたら嫌だろうとか、そういうことが気にならない人だということなのです。
でも、この特性自体には良い部分もあるのです。危険なこと、例えば高いところから飛び降りるとか、密林を探検するとか、普通の人ではできないことができてしまうのです。
戦争で相手は敵なのだから銃を撃てと言われても、普通の人は引金を引くことができません。でもサイコパスなら、それが正当なことであると思えば銃を打ててしまうのです。革命や新しいことを先導する人の特性としては実に素晴らしいのです。
誰も考えなかったような会社を作ろうとか、国を先導しようとかと思うタイプは、ほとんどがサイコパスなのだそうです。自分の考えを押し通す「我の強さ」が大事な時、サイコパスはぶれることなく進むことができるのです。
アップルのスティーブ・ジョブスは間違いなくそうだし、Facebook のザッカーバーグもそうですよね。こういう圧倒的な主張を持って突き進んでいける人というのはサイコパスなのです。ですから、周りの人たちはきっと大変ですよね。気に入らない人がいたら即刻「消えろ」というような人たちですから。でも、その強さがあるからこそできることもあるのです。
世の中には困ったちゃんのサイコパスも大勢いますから、そういう人には絡まれないようにしないとね。この本を読んで対策を考えてください。そして、自分自身や家族がサイコパスじゃないか?ということも考えてみてくださいね。
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