ブログ内検索


  • ダメでもいいからやれ。
    体験もしないでお前ら、
    すぐに「ダメだ」って言うのは、
    学校で聞いただけの話だろう。
    やってみもせんで何を言っとるか
    (by 本田宗一郎)

読書Love!

  • 本が好き!
  • NetGalleyJP
    プロフェッショナルな読者
    グッドレビュアー 100作品のレビュー 80%

« 『健康マニア、何が楽しい』 新見正則 | トップページ | 『イノセントマン ビリージョエル100時間インタヴューズ』 フレッド・シュルアーズ »

『希望の図書館』 リサ・クライン・ランサム

希望の図書館
Finding Langston

リサ・クライン・ランサム
Lesa Cline‐Ransome

松浦直美 訳

NetGalleyJP

米国

 ラングストンくんは父さんと2人でシカゴへやって来ました。それまではアラバマでのんびりした暮らしをしていたのに、シカゴは大きな町だから人はたくさんいるし、とにかく歩く速度が速いのです。ラングストンくんは、そのスピードについていくのがやっとでした。

 学校では、いじめっ子が彼のことを「いなかもの」とからかいに来ます。できるだけ相手にしないようにしているのに、奴はしつこいのです。やっとの思いでアパートに帰っても誰もいません。父さんが仕事から帰るまでいつも1人ぼっちで留守番です。

 ある日、いじめっ子から逃げようと、別の道で家へ帰ろうとして知らない道を歩いていたら、図書館の前に出たのです。ここの人たちはみな優しくて、図書館のことを何も知らないラングストンくんにいろんなことを教えてくれます。ここでは黒人であっても本を借りることができると知り、彼は1冊の本を借りて帰ります。

 美しい文章がラングストンくんの心に沁みていきます。そして、自分にとって大事な時間を作り出すことの素晴らしさに目覚めていくのです。

 ぎくしゃくしている父親との関係、なぜシカゴへやって来たのか、第二次世界大戦が終わってすぐの時代に黒人の置かれている状況、いろんなことを、分からないままに受け入れなければならない事がたくさんあるのです。

 本を読むことでラングストンくんは、いろいろなことが分かっていきます。きっと学校でも家庭でも、少しずつ上手くやっていけるようになるのでしょうね。

#希望の図書館 #NetGalleyJP

1646冊目(今年184冊目)

« 『健康マニア、何が楽しい』 新見正則 | トップページ | 『イノセントマン ビリージョエル100時間インタヴューズ』 フレッド・シュルアーズ »

海外 児童書」カテゴリの記事

NetGalleyJP」カテゴリの記事

図書館」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 『健康マニア、何が楽しい』 新見正則 | トップページ | 『イノセントマン ビリージョエル100時間インタヴューズ』 フレッド・シュルアーズ »