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『運気を磨く』 田坂広志

運気を磨く

田坂広志(たさか ひろし)

NetGalleyJP

相手を責める気持ちが、自分の心を苦しめている(本文より)

 自分が感じる嫌なことというのは、ほとんどが「嫌な人のすること」なのです。自分にとって嫌なことを言われたり、嫌なことをされたりするから、そんなことをする人のことを「あんな人がいなければいい」とか「あんなことしないで欲しい」と思って、その人のことばかり考えてしまうのです。

 でも嫌だと思っているだけでは、自分の頭の中で嫌だという気持ちがリフレインして、結局自分が疲れてしまうだけなのです。相手を責める言葉を聞いているのは自分だけなんだから、傷つくのは自分だけ。そんなことはもうやめたいです。でも、なぜそんなことをし続けてしまうのでしょうか?

 「何故あの人はあんなことを言うんだろう?」は、突き詰めていくと「わたしがあの人に言わせているんだ」になってくるのです。自分の嫌な所を表面化してくる相手を嫌だと思うのではなく、それに気付かせてくれてありがとうという「感謝」へ昇華することができれば、その瞬間に嫌なことは消えてしまうのです。

 そして、嫌なことや困ったことというのは、単に不幸なことなのでしょうか?

 それがきっかけで違う人生が開ける場合もあると、著者の田坂さんはおっしゃっています。
 
運の強い人間とは「自分は運が強い」と信じている人間だ

 もしも、何か事件が起きたとしても、それは自分が変わるためのキッカケなのだと思える人。この程度の困難なら何とかなるさと思える人は「運が強い」人なのです。転んでもただでは起きぬと思っていたら、転ぶことは怖くないのです。

人生で起こること、すべて良きこと。

 何かが変わることを嫌がるのは何故なのでしょう。変わりなさいと背中を押されているのだと思って、その流れに身を任せてもいいのではないですか?

 無理やり現状維持するのは、かえってつらいということはないのですか?

 自分は運が強い人間なんだから、どんな状況でもなんとかなるって思えたら、人生はとても楽になるのです。

我々の人生を、不思議な形で導いているのは、実は、自分自身に他ならない。

 自分のこと、ちゃんと考えないとね。何が起きようと、自分の人生を決めるのは自分しかいないのですから。

#運気を磨く #NetGalleyJP

1662冊目(今年200冊目)

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