『変半身(かわりみ)』 村田沙耶香
千久世島には、昔ポピ原人という人たちが暮らしていたという言い伝えが残っていました。そこにはポーポー様という神様がいて、島の人たちはそれを信じていて、毎年のお祭りには生贄をささげるという風習がありました。中学生の陸は、そのお祭りがイヤでたまらないんだけど、断ることはできないという気持ちで毎日を過ごしていました。
主人公たちは、いったんは島から出たのだけれど、たまたま戻ってみたら違う風習が作られていて強い違和感を感じるっていうところに、ちょっと笑ってしまいました。
伝統とか歴史って、所詮は誰かに作られたものものだから、それを疑ってみることも大事なんだけど、それが無くなった時に抵抗する気持ちが生まれるというのも事実で、人の気持ちってなんだか適当なんだなぁって思いました。
村興しを企画するプロデューザーがいるっていうのも、なんだか笑っちゃいますね。こういう人がいろんなことを捏造しちゃうんだろうなぁ。最初は半信半疑でも、年月が経つにつれて伝統やら名物やらになってしまうのは、現実にもたくさんあることなのでしょうね。
#変半身 #NetGalleyJP
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