『はぐれくん、おおきなマルにであう』 シェル・シルヴァスタイン作 村上春樹 訳
ピザの一切れのような姿をした「はぐれくん」は、誰かが通りかかって自分をどこかに連れて行ってくれるのを待っていました。
いろんな相手に出会ったけれど、自分にピッタリな相手がなかなか見つかりません。
ある日、「おおきなマル」くんに出会いました。
おおきなマルくんは、はぐれくんをどこかに連れて行ってはくれませんでしたけど、大事なことを教えてくれました。
誰かに助けてもらいたい、誰かに導いて欲しい、そんな気持ちで毎日を過ごしている人はきっと大勢います。だから会社があったり、趣味のグループがあったり、宗教があったりするのでしょう。
もちろん、誰かの助けを借りることはあります。
でもね、自分から動かなかったら、自分の理想とするところには行けないんじゃないかしら?
試してみる前から諦めちゃってることが多いんじゃないかしら?
自分の力を勝手に小さく評価しちゃってるんじゃないかしら?
おおきなマルくんは、はぐれくんのメンターになってくれたのね。
この本は「ビッグ・オーとの出会い 続ぼくを探しに」を新たに村上春樹氏が翻訳し直したものです。ものすごく単純な絵と文の組み合わせなのですが、とても大事なことを分かりやすく教えてくれる本です。「ぼくを探しに」と合わせて、是非みんなに読んでもらいたい本です。
#はぐれくんおおきなマルにであう #NetGalleyJP
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