『古都鎌倉、あやかし喫茶で会いましょう』 忍丸
詩織さんは恋人に裏切られ、会社も辞め、鎌倉へ傷心旅行にやって来ました。歩き疲れて入ったカフェには「あやかしも人間もどうぞ」という看板がかかっていました。
普通の人間にはあやかしは見えないはずなんですけど、詩織さんには見えてしまったのです。いろんなあやかしさんたちにビックリしながらも、イケメンの朔之介に心惹かれてしまった彼女は、このお店で働くことになりました。
詩織さんはアラサーだからなのでしょうか、どうも弱気になりやすいんです。こんなわたしだから男に捨てられたとか、こんなわたしだからできないとか、まだまだ若いのにどうしてこんなに悲観的になっちゃったんでしょうねぇ?自己評価が低いって、あやかしさんたちに叱られてばっかり。あやかしさんたちは見た目は怖いですけれど、心優しい人ばかりなのです。彼らと付き合っていくうちに詩織さんの心は和らいでいきました。
優しい人たちに触れ合うことって、とても大事なことですね。あやかしさんであろうと人間であろうと、絆は人を強くし、優しくしてくれます。
詩織さんは、これからもずっとこちらの世界で生きていくのかな?続編が楽しみです。
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