『冗談音楽の怪人・三木鶏郎 ラジオとCMソングの戦後史』泉麻人
子供の頃、ラジオやテレビで三木トリローさんの曲を聞かない日はありませんでした。特にCMの音楽はどれだけたくさん作ったんだろう?って思うくらい。今思い出せるだけでも、「ジンジン仁丹、ジンタカタッタッター」「船橋ヘルスセンター、チョチョンノパ」「ワワワ、輪が3つ、ミツワ石鹸」「牛乳石鹸、良い石鹸」「くしゃみ3回、ルル3錠」「ウチのテレビにゃ色がない、隣のテレビにゃ色がある サンヨー・カラーテレビ」「グリコ・グリコ・グリコー 江崎グリコ」 などなど。今でも歌える曲がたくさんあります。
かなり後年になってからですけど、いろんな所に行って作曲をしたいという思いから、車にピアノを積んで移動しながら曲を作っていたというエピソードなど、三木さんは、かなり独創的なアイデアが豊富な方だったのですね。
三木のり平さんの芸名は、三木鶏郎さんと一緒に仕事をしていたので、同じ「三木」を使うようになったというのにもビックリ!
面白い音楽、コント、日本のそういうジャンルのすべての原型を作ったと言っても過言ではない三木さんのことを、これだけ調べつくした泉さんの熱意は大したものだと思います。
1653冊目(今年191冊目)
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