『冗談音楽の怪人・三木鶏郎 ラジオとCMソングの戦後史』泉麻人
子供の頃、ラジオやテレビで三木トリローさんの曲を聞かない日はありませんでした。特にCMの音楽はどれだけたくさん作ったんだろう?って思うくらい。今思い出せるだけでも、「ジンジン仁丹、ジンタカタッタッター」「船橋ヘルスセンター、チョチョンノパ」「ワワワ、輪が3つ、ミツワ石鹸」「牛乳石鹸、良い石鹸」「くしゃみ3回、ルル3錠」「ウチのテレビにゃ色がない、隣のテレビにゃ色がある サンヨー・カラーテレビ」「グリコ・グリコ・グリコー 江崎グリコ」 などなど。今でも歌える曲がたくさんあります。
かなり後年になってからですけど、いろんな所に行って作曲をしたいという思いから、車にピアノを積んで移動しながら曲を作っていたというエピソードなど、三木さんは、かなり独創的なアイデアが豊富な方だったのですね。
三木のり平さんの芸名は、三木鶏郎さんと一緒に仕事をしていたので、同じ「三木」を使うようになったというのにもビックリ!
面白い音楽、コント、日本のそういうジャンルのすべての原型を作ったと言っても過言ではない三木さんのことを、これだけ調べつくした泉さんの熱意は大したものだと思います。
1653冊目(今年191冊目)
« 『8050問題の深層』 川北稔 | トップページ | 『ラブという薬』 いとうせいこう 星野概念 »
「伝記・日記・ノンフィクション」カテゴリの記事
- 『自由を手にした女たちの生き方図鑑 振り回される人生を手放した21人のストーリー』 Rashisa出版 編(2022.06.29)
- 『パラリンピックは世界をかえる ルートヴィヒ・グットマンの物語』 ローリー・アレクサンダー(2022.04.29)
- 『魂の退社』 稲垣えみ子(2022.02.27)
- 『ペテン師と天才 佐村河内事件の全貌』 神山典士(2021.12.30)
- 『日本語とにらめっこ』 モハメド・オマル・アブディン(2021.12.24)
「日本の作家 あ行」カテゴリの記事
- 『シュガータイム』 小川洋子 205(2022.07.31)
- 『世間とズレちゃうのはしょうがない』 養老孟司 伊集院光 204(2022.07.30)
- 『川まつりの夜』 岩城範枝 出久根育 210(2022.08.05)
- 『ことわざから出会う心理学』 今田寛 211(2022.08.06)
コメント