『花咲く神楽坂』 じゅん麗香
待雪くんは、初めて会った人には必ず怖がられてしまいます。背が高いうえに無表情、とっても怖い顔をしているらしいのです。不愛想過ぎてバイトもクビになりました。ある日花屋さんの前で「バイト募集」の張り紙を見ていたら、そこの店長にどういうわけだか「ウチでバイトしない?」と誘われてしまったのです。一応断ってみたのだけど、何故か気に入られてバイトすることになりました。
店長の薊(アザミ)さんは超イケメン、彼に会いたくて花屋さんにやってくる人もたくさんいるくらい!それを薊さんのお兄さんの万作さんはとても気にしています。待雪くんに「番犬」になれなんて言ってくるのです。
花屋さんって見た目はきれいだけれど、水仕事だから冬は寒いし、花の扱いは大変だし、実は体力がとてもいる仕事なんですね。
花屋さんへやってくる人たちの不思議な行動を見ながら、待雪くんはいろいろと想像します。この人はどうしてこの花を選んだんだろう?なんてね。いろいろな事件が起きるけど、それを解決していくにつれ待雪くんは少しずつ普通の人としての感情を取り戻していくのでした。推理物という側面もあるけれど、この物語は待雪くんの成長物語なんだと思います。
それにしても、薊さんと万作さん兄弟は強烈なキャラだから、アニメ化したら良さそうねって思いました。
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1690冊目(今年228冊目)
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