『グラフィック伝記 フレディ・マーキュリー』 アルフォンソ・カサス
フレディはいつも周りの人と違う人生を歩んできたのです。彼はアフリカのザンジバルで生まれ、幼くしてインドに移ったけれど、彼の家庭はヒンズー教ではなくゾロアスター教徒でした。再びザンジバルに戻ったけれど、革命が起きて安全上の理由からイギリスへ渡ったのです。これだけでも大変な人生です。
そして、ミュージシャンとなってからの彼は、あらゆる意味で誰とも違う音楽スタイルを確立したのです。一応ロックというカテゴリーからスタートしていますけど、その根底にはクラシックやオペラの影響が大きく、衣装などのデザインにもこだわり、魅せる音楽にこだわった人だなと思います。
その余りにも突出した個性の為に、誤解されることも多かったけれど、多くのファンに愛されたフレディ。
彼の人生をこういう形で本にできたのはステキなことです。
フレディのことを大好きな人も、フレディって誰?という人も、ぜひ読んでみてください。
そして、彼のことを理解してくれる人が、彼の音楽を愛してくれる人が、もっと増えてくれることを祈っています。
#グラフィック伝記フレディマーキュリー #NetGalleyJP
1684冊目(今年222冊目)
« 『本屋の新井』 新井見枝香 | トップページ | 『if サヨナラが言えない理由』 垣谷美雨 »
「海外 その他」カテゴリの記事
- 『熟睡者』 クリスティアン・ベネディクト ミンナ・トゥーンベリエル 265(2023.09.22)
- 『死者宅の清掃』 キム・ワン 蓮池薫 訳 215(2023.08.03)
- 『長距離漫画家の孤独』 エイドリアン・トミネ 141(2023.05.21)
- 『うろんな客』エドワード・ゴーリー 108(2023.04.18)
「伝記・日記・ノンフィクション」カテゴリの記事
- 『吾が住み処ここより外になし 田野畑村元開拓保健婦のあゆみ』 岩見ヒサ 256(2023.09.13)
- 『近代おんな列伝』 石井妙子 261(2023.09.18)
- 『レミは生きている』 平野威馬雄 264(2023.09.21)
- 『その落語家、住所不定。』 立川こしら 247(2023.09.04)
「音楽が聞こえてくる本」カテゴリの記事
- 『祝祭と予感』 恩田陸 297(2022.10.31)
- 『音読でたのしむ思い出の童謡・唱歌 令和に伝えたい心に響く歌101』 斉藤孝(2022.07.09)
- 『蜜蜂と遠雷 上』 恩田陸(2022.05.29)
- 『グラフィック伝記 フレディ・マーキュリー』 アルフォンソ・カサス(2019.12.18)
- 『冨田勲 -伝統と革新を融合させた巨星-』 妹尾理恵 (2019.07.11)
「NetGalleyJP」カテゴリの記事
- 『博物館の少女 騒がしい幽霊』 富安陽子 258(2023.09.15)
- 『老いの地平線 91歳 自信をもってボケてます』 樋口恵子 223(2023.08.11)
- 『すてるデザイン』 永井一史+多摩美術大学 すてるデザインプロジェクト 220(2023.08.08)
- 『あつめる!はこぶ!せいそうしゃ』 片平直樹、岡本よしろう 205(2023.07.24)
- 『本当は「ごめん」って言いたかった』 内田裕士 197(2023.07.16)
コメント