『谷川俊太郎詩集 たったいま』谷川俊太郎 広瀬弦
ぼくはきっとうそをつくだろう
おかあさんはうそをつくなというけど
おかあさんもうそをついたことがあって
うそはくるしいとしっているから
そういうんだとおもう
いっていることはうそでも
うそをつくきもちはほんとうなんだ
うそでしかいえないほんとのことがある(”うそ” より)
谷川さんの詩は、簡単な言葉で作られているけれど、中身は全然簡単じゃない。
自分が見たこと、聞いたこと、感じたこと、それをそのまま言葉にしたみたいに、とっても自然なんだけど、その文字を読むといろんなことを考えさせられる。
たとえば同じ鳥の声を聞いても、人によっては楽しい声に聞こえ、別の人にとっては悲しい声に聞こえるかもしれない。
同じ「楽しい」でも、ニュアンスの違う「楽しい」なのかもしれない。
えっ、鳥が鳴いてたの?という人もいるかもしれない。
それぞれが違う感性を持ってるんだろうなって、いろんな想像が膨らんでいく。
#谷川俊太郎詩集たったいま #NetGalleyJP
1675冊目(今年213冊目)
« 『アドリブ』 佐藤まどか | トップページ | 『フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ』 森達也 »
「日本の作家 た行」カテゴリの記事
- 『BLACK JACK 6』 手塚治虫(2022.07.01)
- 『大人は泣かないと思っていた』 寺地はるな(2022.06.28)
- 『BLACK JACK 5』 手塚治虫(2022.06.21)
- 『BLACK JACK 4』 手塚治虫(2022.06.13)
- 『BLACK JACK 3』 手塚治虫(2022.06.05)
「NetGalleyJP」カテゴリの記事
- 「#真相をお話しします」 結城真一郎(2022.06.30)
- 『海のてがみのゆうびんや』 ミシェル・クエヴァス(2022.06.24)
- 『じゅんくんの学校』 福田隆浩 ささめやゆき(2022.06.14)
- 『ぼくはただ、物語を書きたかった。』 ラフィク・シャミ(2022.06.19)
コメント