『谷川俊太郎詩集 たったいま』谷川俊太郎 広瀬弦
ぼくはきっとうそをつくだろう
おかあさんはうそをつくなというけど
おかあさんもうそをついたことがあって
うそはくるしいとしっているから
そういうんだとおもう
いっていることはうそでも
うそをつくきもちはほんとうなんだ
うそでしかいえないほんとのことがある(”うそ” より)
谷川さんの詩は、簡単な言葉で作られているけれど、中身は全然簡単じゃない。
自分が見たこと、聞いたこと、感じたこと、それをそのまま言葉にしたみたいに、とっても自然なんだけど、その文字を読むといろんなことを考えさせられる。
たとえば同じ鳥の声を聞いても、人によっては楽しい声に聞こえ、別の人にとっては悲しい声に聞こえるかもしれない。
同じ「楽しい」でも、ニュアンスの違う「楽しい」なのかもしれない。
えっ、鳥が鳴いてたの?という人もいるかもしれない。
それぞれが違う感性を持ってるんだろうなって、いろんな想像が膨らんでいく。
#谷川俊太郎詩集たったいま #NetGalleyJP
1675冊目(今年213冊目)
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