『転職と副業のかけ算』 moto
著者のmotoさんは広告ベンチャーで営業部長をしながら、SNSを通じて独自のキャリア論を発信しています。motoさんの持論は、大手企業にこだわっているだけでは良い就職・転職はできないということです。自分の価値が「会社のバリュー」だけに頼ったものだったら何も意味がない。あくまでも自分自身の商品価値はどんなものなのかを相手にはっきりと示すことが必要だというのです。
就職した時点では景気の良い会社だったのに、数年後には倒産の危機に陥るということが実際に起きています。そこまで酷くないにしても、別の会社に合併や吸収されてしまうことだってあります。沈む船にしがみつくのではなく、自分の力で生き延びていくにはどうすればいいのかをこの本の中で力説しています。
転職で年収を上げるには「業界」か「職種」のどちらかの軸を「年収の高い業界」または「年収の高い職種」にずらすのが近道なのです。(本文より)
転職を考える時、今の仕事と同じ業界でと考える人は多いと思います。でも、その業界自体が衰退しつつあるものだとしたら、その業界にこだわる必要はないはずです。そこで考えるポイントが「年収の高い〇〇」なのです。それを知るためにも、日頃からの情報集めが大事なのだというのには納得です。
デキる人を徹底的に「マネる」
違う業界や職種に転職した場合、当然できない事や分からないことがたくさんあります。そこで必要なのが「マネる」という点です。デキる先輩がどんなことをしているのかを研究し、時には同行させてもらい、マネをすることでそのノウハウを吸収するって素晴らしいことですね。理屈ではなく実践で仕事を覚えていくってホントに大事なことです。
本業と副業、どちらも手を抜かずにやっていくには日頃の努力が必要です。それがちゃんとできるかどうか?それは本人次第です。
最後に、motoさんの副業に対する考え方は、「ラクして稼ぎたい」なんて思ってたらダメだということです。副業だってビジネスなんだから真剣にやらなくっちゃ!
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