ブログ内検索


  • ダメでもいいからやれ。
    体験もしないでお前ら、
    すぐに「ダメだ」って言うのは、
    学校で聞いただけの話だろう。
    やってみもせんで何を言っとるか
    (by 本田宗一郎)

読書Love!

  • 本が好き!
  • NetGalleyJP
    プロフェッショナルな読者
    グッドレビュアー 100作品のレビュー 80%

« 『谷川俊太郎詩集 たったいま』谷川俊太郎 広瀬弦 | トップページ | 『もの忘れをこれ以上増やしたくない人が読む本』 松原英多 »

『フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ』 森達也

フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ
増補新版世界を信じるためのメソッド

森達也

NetGalleyJP

メディアをすべて信じ込んでしまうことには問題がある。でも、すべてを作りごとだと否定してしまうことも少し違う。(本文より)

 テレビ、ラジオ、雑誌、ウェブなど、世の中には情報を伝えるためのメディアがたくさんあります。ほとんどの人は、それが本当のことだと信じて物を買ったり、これが流行なのかと思ったりしています。

 でもメディアがわたしたちに伝えてくることとは、メディア側の都合があって伝えていることだということを忘れてはいけません。ある商品を売るために、ある人を人気者にするために、ある事件を伝えるために、という意思が働いていることを。

 よくCMで言うじゃないですか。「この商品はお買い得です!」「限定期間だけのお得な価格!」なんてね。わぁ、安いわぁ、お得だわぁって思って買うわけですが、実際には、その商品が売れてお得なのは売っている人の方じゃないですか?

 最近、キャッシュレス決済だとお得だと国を挙げて広告してます。それに乗ってお買い物をしている人もたくさんいると思いますけど、それってホントにお得なの?というか、ホントにそれを買う必要があるの?今自分が持っているもので足りてるんじゃないの?中古品で充分なんじゃないの?なんて考えるのはわたしだけかしら?

全ての情報には、必ず誰かの視点が入っている。たとえばニュースだったら、記事は記者が書いている。カメラマンが撮っている。記者によって書かれる内容は変わる。同じ場所でもカメラマンによって写真は変わる。

 それが意図的か、そうでないか、どちらにせよ真実がそのまま伝えられるということはないのです。情報に何らかのバイアスがかかってしまうのはしょうがないのです。それを理解していないと、ニセモノや怪しいモノに振り回されるばかりなのです。

 まずは疑ってみることです。ニュースの情報源はどこ?反対意見は?これは、それほど大騒ぎするほどのニュースなの? etc...

 ただ情報を鵜呑みにしていたら、何か大きな力によって方向づけられているかもしれない世の中の動きにのせられちゃうじゃない!

 自分の頭で考えて、自分で調べて、自分で判断して、自分で決めなくっちゃ!!

 この本は子供向けに書かれていますけど、こういうことを分かっていない大人こそ読まなくっちゃ!な本だと思います。

#フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ #NetGalleyJP

1676冊目(今年214冊目)

« 『谷川俊太郎詩集 たったいま』谷川俊太郎 広瀬弦 | トップページ | 『もの忘れをこれ以上増やしたくない人が読む本』 松原英多 »

日本の作家 ま行」カテゴリの記事

NetGalleyJP」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 『谷川俊太郎詩集 たったいま』谷川俊太郎 広瀬弦 | トップページ | 『もの忘れをこれ以上増やしたくない人が読む本』 松原英多 »