『森崎書店の日々』 八木沢里志
恋人から「別の人と結婚する」と告げられた貴子さん。おまけに「暇なときには時々会いたい」なんて都合のいいことまで言われて、すっかり人間不信になって会社も辞めて、引きこもり状態だった彼女に、叔父さんから家に来ないか?という連絡がありました。
あんまり乗り気じゃなかったけれど、とりあえず行ってみたのが、神保町にある叔父さんの古書店でした。ここの2階にタダで住まわせてもらう代わりに、店番をするということになりました。
そんなに付き合いがなかった叔父さんなのに、一緒にいる時間が長くなるにつれ、彼の優しさが良く分かってきます。そして、どうして彼が自分に救いの手を差し伸べてくれたのか?その理由を聞いてますます叔父さんが好きになりました。
神保町の古書店の2階に住むってのは、ある意味わたしの理想ですねぇ!たくさんの本に囲まれて、たくさんの古書店や喫茶店がある町で暮らせるなんて、貴子さんはなんて幸せなんでしょう!
お正月の誰もいない古書街を散歩するっていうのも、何だか興味をそそられる感じでした。
読書にはまったら止められないよねぇ、貴子さん。
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