『図書室で暮らしたい』 辻村深月
この本に納められているのは日本経済新聞に掲載されていたエッセイ、これまでのご自身の作品の解説、そして大好きなおじいさんの思い出をつづった「おじいちゃんとおひさまのかおり」という短編です。この短編がホントに素晴らしかった!
本が好きで好きでしょうがない女学生時代、学校をさぼって新刊の本を買いに行ったり、新幹線に乗って遠くの町までサイン会へ行ったり、ドキドキしながらも自分がやりたいことの為には何でもしてしまう辻村さんの行動力がステキです。こういう気持ちがあったからこそ、いじめにあったり、辛かったことにも耐えてこられたのでしょうね。
作家さんって、意外と思い込みが激しい方が多いのですが、辻村さんもそういう方だったんですね。微笑ましくて、くすっとしてしまう文章は、さりげないけど読み手の心をすっと掴んでしまう。さすが直木賞作家という感じですね。
この本はタイトルが気に入って選んだのですが、図書室の話が少なかったのがちょっと残念かしら。
1708冊目(今年13冊目)
« 『時間革命』 堀江貴文 | トップページ | 『新橋アンダーグラウンド』本橋信宏 »
「日本の作家 た行」カテゴリの記事
- 『貸本屋おせん』 高瀬乃一 27(2023.01.28)
- 『君は君の人生の主役になれ』 鳥羽和久 24(2023.01.25)
- 『ツナグ』 辻村深月 23(2023.01.24)
- 『ツナグ 想い人の心得』 辻村深月 26(2023.01.27)
- 『おいしいごはんが食べられますように』 高瀬隼子 3 (2023.01.04)
コメント