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『最高の任務』 乗代雄介

最高の任務

乗代雄介(のりしろ ゆうすけ)

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〇生き方の問題
 主人公は2歳年上の従姉のことが好きでした。彼女は結構奔放な人で、再会した時にはシングルマザーになってました。でも、今でもステキな人でした。

〇最高の任務
 5年かかって大学を卒業することになって、卒業式なんかどうでもいいやと思っていたのに、両親から卒業式には絶対に行くのだと強要されて、いやいや行くことになったのです。

 年上の従姉に振り回される僕、数年前に亡くなった叔母に心を掴まれたままのわたし。どちらも、そこから逃れることができない感じが、妙にうっとおしいのです。

 手紙や日記に残された記憶に、どうしてそんなにも引きずられてしまうのでしょうか?別に忘れる必要はないけれど、そこまで囚われてしまったら、自分の生きる場所は何処にあるのでしょう?

 彼女たちと会っていたころ、伝えられなかった何かが引っ掛かっているのかしら?
 好きですって言えなかった自分にいら立っているのかしら?

 そんな、モヤモヤする気持ちが生まれた作品でした。

#最高の任務 #NetGalleyJP

1698冊目(今年3冊目)

 

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