『東大の微生物博士が教える 花粉症は1日で治る!』 小柳津広志
花粉症を治せばアトピーにもうつにもならない(本文より)
小柳津先生の持論は「自己免疫疾患とアレルギーは大腸が原因となって起こる疾患」ということです。つまり、大腸が正しく機能していないために体内のどこかで炎症が発生し、その発生した場所によってあるものはアレルギーの原因となり、別のあるものは「うつ」の原因となるのです。腸内フローラ(腸内に存在する様々な菌)がちゃんと存在すれば、そういった炎症は起きないのですが、現代人の腸内フローラの動きを妨げるものがあるのです。
その主たる原因は「抗生物質」なのだそうです。もちろん、重篤な症状に対して抗生物質はとても効果があります。でも、使い過ぎてはいけないのです。そして、忘れてはいけないのは家畜の成長促進に使われいるということです。わたしたちは、知らないうちに抗生物質を含む肉を食べてしまっているということなのです。
そう考えると、昔と比べて花粉症やアトピーやうつが増えた理由が良く分かります。
では、抗生物質によって減少してしまった腸内フローラをどうすれば健全な状態に戻すことができるのでしょうか?
フラクトオリゴ菌などの食物繊維をたくさん食べて酪酸菌を増やせば良いと、小柳津先生はおっしゃっています。
では、どんなものを摂取すればいいのでしょうか?
ゴボウ、ニンニク、タマネギ、ネギ、キクイモなどが良いのです。キク科の植物にはフラクトオリゴ菌がたくさん含まれているので、ヤーコンなども良いのですが、一般家庭では入手しにくいので、比較的手に入れやすいのはゴボウやタマネギです。1日100gを目標に接種していけば花粉症などはあっという間に改善されるというのです。
昔と違う環境の中で健康を維持するのって難しいのだなぁと思いました。
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